フィラメントについて
3Dプリンター用の糸状に成形された樹脂(材料)をフィラメントと呼びます。
FDM(熱溶解積層)方式の3Dプリンターで主に用いられる樹脂には、主にPLA樹脂と、ABS樹脂とがあります。
PLA
・PLA(polylactic acid、polylactide):ポリ乳酸
・印刷設定温度:190~220℃ 程度 (Printrbotの場合)
・ベッドヒーター設定温度 無し、或いは50~60℃程度 (Printrbotの場合)
・成型収縮率:0.3~0.6%程度
・融点が低く収縮が穏やかで小さいため印刷が失敗しにくい。
・生分解性がある。(加水分解しやすい)
・耐水性が他の樹脂に比べて低い(加水分解しやすい)
・耐熱温度は約60度
*ヒートベッドが無い場合は基本的にPLA樹脂を使用してください。
ABS樹脂
・ABS樹脂:アクリロニトリル(Acrylonitrile)、ブタジエン(Butadiene)、スチレン(Styrene)共重合合成樹脂の略。
・ノズル設定温度:230~250℃ 程度 (Printrbotの場合)
・ベッドヒーター設定温度 70-80℃程度 (Printrbotの場合)
・成型収縮率:0.3~0.8%程度
・機械的特性のバランスが良い。
・耐熱温度は約90℃
・PLA樹脂に比較して収縮率が大きく、ヒートベッドや恒温設設備が無い場合は印刷が失敗しやすい。
*ABS樹脂を使用する際はヒートベッドを使用してください